ARTECグループとThreedingチームが博物館の歴史的工芸品の3Dスキャンに取り組む
ThreedingがARTEC 3Dスキャン技術を用いて、中央・東ヨーロッパの主要博物館が所蔵する歴史的工芸品をスキャン
カリフォルニア州パロアルト、2014年10月14日 – プロフェッショナル用3Dスキャナーの主要開発および製造者であるARTECグループと、急成長する3Dプリントマーケットプレイスでファイル共有ウェブサイトであるThreeding.comは、歴史的工芸品の3Dスキャンでの協力に合意したことを発表しました。この合意のもとThreedingは、ARTECのプロフェッショナル用3Dスキャナー、ソフトウェア、ノウハウを用いて、中央・東ヨーロッパの主要博物館が所蔵する歴史的工芸品をスキャンします。3Dスキャンされたモデルは、Threeding のウェブサイト上において3Dプリントフレンドリーなフォーマットで公開され、販売も受け付けます。これは商用の文化遺産3Dスキャンにとって初めての大規模プロジェクトです。
このパートナーシップにより、Threedingと、ヴァルナ、ペルニックの地域歴史博物館との間の協力は成功に終わりました。Threedingはすでに150以上の博物館所蔵作品をスキャンし終え、3Dプリントフレンドリーなフォーマットで販売可能になっています。スキャンされた作品に含まれるのは、古代彫刻やレリーフ、ギリシアやローマの古代建築の詳細、中世の武器、偶像、道具などです。
このパートナーシップを通じてThreedingの3Dプリント可能なモデルのポートフォリオには、世界史上のユニークな歴史的工芸品を新たに加わります。さらにThreedingは、より小さな工芸品をスキャンするARTECの技術を用い、ヴァルナとペルニックの歴史博物館で次のスキャンを行う計画中です。
「このパートナーシップにはとてもわくわくされられます。歴史的工芸品の3Dプリントモデルを提供することは当社の最優先事項であり、ARTECの画期的な3Dスキャン技術を使用できることにより、提供できるモデルの数は飛躍的に多くなります。ARTECの3Dスキャンは、歴史的工芸品のデジタル化にとって議論の余地なく最高のデバイスです」と、Threeding.comの共同創設者のStan Partalevは述べています。
ARTECグループ代表兼CEOのArtyom Yukhinは、「ARTECグループは、3Dスキャン技術の世界文化遺産への応用に多くの注意を払っています。そのようなプロジェクトに参加でき、非常に重要な企画に微力ながら当社が貢献できることは嬉しいです」と話しています。
このプロジェクトはまた受け入れ国の利益にもなります。博物館は販売毎に使用料を徴収し、すべてのスキャンを科学的、教育的プロジェクトに用いることができるのです。中央、東ヨーロッパの博物館の多くは予算が限られているため、このことは当プロジェクトにとって大事な側面となっています。当プロジェクトを通じてThreedingとARTECは、これらの博物館を財政的に支援し、ヨーロッパ全体がその歴史文化遺産のデジタル化へ向けて努力するのを支えます。
ARTECグループについて
ARTECグループTM はプロフェッショナル用3Dスキャンハードウェア、ソフトウェアの開発と製造におけるグローバルリーダーです。極めて速く効率的なARTEC 3Dスキャナーは世界中で何千ものユーザーに利用されています。ARTECの使命は、3D革命を引き起こし、3D技術をどこの誰にでも行き渡らせることです。
Threedingについて
Threedingは3Dプリントマーケットプレイスかつ3Dプリントモデルのコミュニティです。Tzveta-Maria PartalevaとStan Partalevが先頭に立ち、ブルガリア国立芸術アカデミーの学生グループによって2013年に創設されました。Threedingは、歴史的工芸品の3Dプリント可能なモデルを提供する唯一の3Dプリントマーケットプレイスです。詳しくは、www.threeding.comをご覧下さい。