Artec 3D社製スキャナ、ポルトガル全土のアーティファクトをデジタル化してユニークなオンライン展示会を開催
プロジェクトチームがArtec Leoを使用してデジタル化しているマント。画像提供 Património Cultural, Making of 360、Património Cultural、IP
Artec 3Dは、ポルトガルの豊かな文化遺産を新しい観客に届けることを目的とした野心的なプロジェクト「文化遺産360」(Património Cultural 360)への貢献を誇りに思っています。
ポルトガル文化省の支援とEUからの1170万ユーロにも及ぶ資金提供を受け、この取り組みでは国の文化的国宝で満たされたひとつのデジタルプラットフォームを作成しています。この画期的なバーチャルギャラリーでは、12本のドキュメンタリーと、65の博物館、モニュメント、宮殿、遺産のサイトから最新技術を使用してキャプチャされた59,500の2Dおよび3Dモデルの素晴らしいコレクションが展示される予定です。
ポルトガル全土の歴史的な逸品に無料で、しかも無制限にアクセスすることができ、世界中のどこからでもバーチャルツアーを通じることによって象徴的な遺産のサイトを探索することができます。
Artec Leoがあるプロジェクトの一環として宗教的な彫像をデジタル化している様子。画像提供 Património Cultural, Making of 360、Património Cultural、IP
Artec 3D社製スキャナは、これらの貴重なアーティファクトや国の記念碑をデジタル化する上で重要な役割を果たしています。Artec 3Dのゴールド認定パートナーである4D Virtual Labの支援を受け、保存や修復、写真、モデリング、そしてグラフィックデザインの専門家50人以上によって構成される学際的なチームが、プロ仕様のArtec 3D社製スキャナを使用することで歴史的な詳細すべてをキャプチャしています。
ワイヤレス型で万能なArtec Leoを使用し、研究者たちは歴史的な衣服や反射する表面を持つ修道院の彫像など、さまざまなテクスチャを持つ複雑なアイテムをデジタル化することを可能にしています。
Artec 3D社製品を用いたスキャンを使用してキャプチャされたアーティファクトの3Dモデルの1例。画像提供 Património Cultural, Making of 360、Património Cultural、IP
最も複雑な作品のキャプチャには、研究者はArtec Space Spiderを利用しました。Artec Space Spiderは、Artec Spider IIのように最新の仕様ではないかもしれませんが、それでもこの青色のレーザーデバイスは、被写体の表面の微細な詳細を超高解像度でキャプチャし、優れた3Dモデルを作成することができます。
このプロジェクトの範囲は非常に広く、家具から彫刻、楽器に至るまで多岐にわたりますが、Artec 3D社製品を用いたスキャンは十分にその役割を果たしていることが証明されました。
プロジェクトの研究者がArtec Space Spiderを使用して2つのオブジェクトを一度にデジタル化している様子。画像提供 Património Cultural, Making of 360、Património Cultural、IP
キャプチャされたモデルは、3Dプリントによる展示支援資料を作成するだけでなく、ポルトガルの最も歴史的な場所を驚異的にリアルにシミュレートすることを可能にしています。
このバーチャルギャラリーは一般の人々に公開されていますが、それ以外にも教師や生徒、そして研究専門家らにとっても重要なリソースとなり、娯楽用の目的以外でも、国の豊かな歴史の保存やさらなる調査のために役立つことが期待されています。
デジタル化はすでに順調に進んでおり、非常に実物そっくりのアーティファクトのモデルがオンラインでアーカイブとして公開されており、このプロジェクトは2025年末までに完了する予定です。
文化遺産360プロジェクトの詳細は、 こちらからご覧ください。