Artecで美術品をお持ち帰り
美術品を自宅に持ち帰りたいと思ったことはありませんか? 自分のソファでくつろぎながら仮想美術館をぶらぶら散策できたら最高だと思いませんか? または、気に入った彫刻のよく出来たミニチュアのレプリカが部屋にあるなんていうのはどうですか? Artecがあれば、そんな夢が現実になるのです!
ミケランジェロがダビデ像を製作したのは、1500年のことでした。 人々がこの彫刻に感嘆して、数世紀が過ぎました。この高さ5メートルの彫刻は今にも歩き出しそうです。 もともと、この像は、元フィレンツェ市役所だったヴェッキオ宮殿の入り口を守るために作られましたが、その後、 天候や歳月による損傷を防ぐために、フィレンツェ美術学校のホールに移設されました。 この素晴らしい像そのままに再生された漆喰のレプリカが、モスクワのプーシキン美術館にあります。
ミケランジェロの像を3Dスキャンするために、Artecのスタッフは、モスクワに向かいました。 高さ5メートルという巨像の頂上にたどり着くために、美術館が特製エレベーターを用意してくれました。 Artec 3Dスキャナーは軽量なので、片手に持って、エレベーターを上下させながら楽にキャプチャすることができました。
Artecの技術は、対象物に印をつける必要はまったくないので、計り知れない価値を持つ歴史的または考古学的作品もスキャンすることが出来るのです。 3Dモデルの精度を高めるため、チームは3Dスキャナー2機Artec L とArtec MHを使用することにしました。 大きな対象物をスキャンするために特別に開発されたLスキャナーは、像の全体をキャプチャするために使われました。髪、目、鼻等の細部をキャプチャするときはArtec MHスキャナーを使いました。 高精度スキャナーにより中型サイズの3Dレプリカが完成しました。2種の異なるスキャナーを用いるのは、大型かつ複雑に入り組んだ細部を持つ対象物をキャプチャするときに、特に力を発揮します。2種のスキャナーが活躍したもう一つの例をご紹介しましょう。こちらをクリックして下さい。
この大きな像をスキャンするのに要したのは、2時間程度でした。 キャプチャの様子を映した動画はこちらでご覧いただけます:
美術館でスキャンした他のオブジェ3DモデルもArtecのウェブサイトギャラリーでご覧いただけます。 仮想ギャラリーにより、プーシキン美術館やそのコレクションが身近に、コンピューター画面上で楽しめるようになるのです。
追記!
最近、私達は、オランダのArtec正規販売店である4Cから小さな素敵なプレゼントを受取りました。 4Cの経営者であるエドウィン・ラパード氏が、ダビデ像をスキャンして、3Dプリンター(Solido SD300)で印刷したのです。
この小さなレプリカ(高さ20cm、重さ150g)は、とても可愛い贈り物で、私達はいつも持ち歩いています。 同様に、他の美術館展示品のレプリカも、よく土産店で目にします。それは展示品が唯一美術館を抜け出せる方法のようですが・・・不思議ですね!