Artec 3D社がルクセンブルグに最先端の生産施設を開業
ルクセンブルグ、2023年1月31日|世界で活躍する、プロフェッショナル用3Dハードウェアおよびソフトウェアの開発・製作企業であるArtec 3D社は本日、最新の光電子工学製作施設を公式に開業しました。このルクセンブルグにおいて、最も近代的で最新式である先端技術生産施設の始動に際し、Artec3D社はルクセンブルグのグザヴィエ・ベッテル首相およびフランツ・ファイヨ経済大臣を招待し、二人は当社のCEO兼社長のアルテン・ユーヒン氏と共に、開業を祝う催しに出席しました。
この最新鋭の施設の開業は、Artec 3D社の足跡に新たな一ページを刻むことになります。写真:Nataliia Arintcina
生産ラインの開始に際し、Artec 3D社CEOのアルテン・ユーヒン氏は、
「私たちは、非常に小さな構成要素を持ち、高振動数下で駆動するような高性能の電子機器を製造する、ルクセンブルグの最新型の生産工場であり、ヨーロッパでの最高水準の設備の一つともなる本施設を開業することができ、非常に誇りに思います。当社のPCB(電子機器)組立ラインは、日本や韓国、ドイツ、イタリア、アメリカで製作された、最新型で最高品質の製品や品質管理向け機器により構成されており、完全自動化されています。
この最新鋭の施設は、我々の更なる発展において、Artec社、及び社内の新製品の供給能力の向上に向け、新しい幕開けの役割を果たします。我々は、当社の新たな施設を開設していただいたこと、そして、この大事な節目を共に祝うことができたことに対し、ルクセンブルグのグザヴィエ・ベッテル首相、およびフランツ・ファイヨ経済大臣に心よりお礼を申し上げます」と語りました。
開業を祝う式典でスピーチを行う、Artec 3D社社長兼CEOのア-ト・ユーヒン氏。写真:Nataliia Arintcina
企業の業務経歴に焦点を当てた短い発表の後、賓客の方々、及び報道関係者の方々は、新施設の見学への参加を促されました。続けて、グザヴィエ・ベッテル首相およびフランツ・ファイヨ経済大臣の二人は、3Dスキャンの対象ともなりました。
Artec Leoによりスキャンされる、グザヴィエ・ベッテル首相。写真:Nataliia Arintcina
見学の際、グザヴィエ・ベッテル首相は、「Artec 3D社による今回の投資のお陰で、ルクセンブルグはヨーロッパで最新のクリーンルーム施設を有することになりました。我々は政府として、この投資を支援できたことを誇りに思います。Artec 3D社の物語は本来の意味でのサクセスストーリーであり、官民連携政策の成功例でもあります」と述べました。
Proud to open @Artec3DScanners innovative optoelectronics site and especially impressed by the 300 sqm clean zone. This cutting-edge production facility in 🇱🇺 demonstrates once more what we have to offer in terms of innovation and high-tech electronics. pic.twitter.com/u2VMzaCK9r
— Xavier Bettel (@Xavier_Bettel) January 31, 2023
当施設はISO7レベルの洗浄度を保持し、温度、圧力、湿度の個別制御機能を備えています。クリーンルームには、いつでもその状況のリアルタイムでの分析や報告が可能な、最高性能のデータインテリジェンスソフトウェアが装備されています。このテクノロジーは、稼働時間の九十九.九パーセントを保証する分散型空調システムを持つことを特徴とする、ルクセンブルグでは他に類を見ないものであり、最高水準の生産、及び最高レベルの 安全性と精度の実現を確実なものとします。
新しい生産施設のクリーンルームは、現在、ヨーロッパに存在する最新型のものの一つとなります。写真:Nataliia Arintcina
イベントに共に出席したフランツ・ファイヨ経済大臣は、「二〇一〇年のルクセンブルグでの開業以来、Artec 3D社は目覚ましい成長を遂げ、我が国の経済網にも見事に融合しました。現在、同社は画期的な3Dソリューションや製品の開発においては世界を先導する存在であり、数多くの分野において、特に、デジタル化や環境保護への移行における課題に直面している状況の中で、非常に期待できる存在です。この新たな生産ラインにより、Artec社にはそのルクセンブルグでの土台を強化し、我々の『ルクセンブルグ製』の製品の世界中への影響力を高めていく活動へも、更に貢献していただくことになります。我々は経済庁として、Artec 3D社、及びLuxinnovation社に、その創業時から資金援助を行ってきたことを誇りに思います」と語りました。
この新しい生産施設では、リバースエンジニアリングや品質検査、製造業、医療、法医学など、世界中の産業界や適用条件で現在利用されている、受賞歴を持ち、業界でも定評のある3Dスキャナの製造、組み立てが行われます。
左から:Aretc 3D社最高技能責任者(Chief Experience Officer)セルゲイ・スコヴェイ(Sergey Sukhovey)、CEO兼社長アート・ユーヒン、ルクセンブルグ国グザヴィエ・ベッテル首相、フランツ・ファイヨ経済大臣、Artec 3D社最高技術責任者グレブ・グセヴ(Gleb Gusev)。写真:Nataliia Arintcina
ルクセンブルグ政府は、Artec 3D社の活動とも縁があります。二〇二二年十一月、ルクセンブルグ防衛理事会は、戦争犯罪の疑いのある事象を記録するための法医学的物証の3Dスキャニング用として、画期的なArtec 3D社製のソリューション一式をウクライナへ供給しており、Artec 3D社の方も、昨年の戦争の勃発から、地域の資金調達組織であるLUkraineと協調関係にあります。
二〇〇七年より革新的な3Dテクノロジーの開発の最前線に位置し、ルクセンブルグでは二〇一〇年から業務を行っているArtec 3D社は、3Dスキャニングのハードウェア、及びソフトウェアの分野を絶え間なく切り開いてきました。ヨーロッパの中心地に新たに設立された今回の生産ラインでは、この方向性を強く推し進めていく準備が整っています。