ほとんどまたは全くジオメトリのない薄型オブジェクトをスキャンする
どんなスキャナもトラッキングできる特徴のない表面のキャプチャは苦手で、特に何も追加することができない程に薄い表面であれば尚更です。鍵を例にとってこのようなオブジェクトを簡単にスキャンする方法をお伝えします。
最大の問題はトラッキングです。鍵のエッジ部はスキャナが記録するにはあまりにも小さすぎます。簡単な解決方法は適切なバックグラウンドを使うことです。スキャナが鍵のエッジ部の向こうにある表面を「見る」ことができれば、後は通常通りのスキャンが開始されます。
2つ目の問題はアライメントです。鍵は面積の大きな部分は似たようなジオメトリを持ち、エッジ部は特徴が無いため、有効なアライメントができません。当社は、通常、オブジェクトにテクスチャを追加することを進めています[ギアの例へのリンク]が、鍵はあまりにも小さいので、一番良いのは、一気にオールラウンドスキャンを撮ってしまうことでしょう。これを行うには、鍵を柱など、どこかに固定し、バックグラウンドとして大判の紙を使う必要があります。
3つ目かつ最後の問題は、グローバルレジストレーションアルゴリズムが、正確なレジストレーションに十分なデータを確保できない可能性があるという点です。これは、鍵のエッジ部で顕著に現れる問題です。私達は、トラッキングを微調整するために、バックグラウンドとして使用する大判の紙を既に用意しましたね。これをレジストレーションにも活用します。紙にテキストを書き込んだり、何らかの印を付けることを忘れないで下さい。
当社がささっと準備したスキャンセットはこんな感じです。
これにより、鍵はあらゆる側面からスキャンすることができ、トラッキングするのに十分なバックグラウンドをキャプチャし、テクスチャデータの豊富なバックグラウンドが正確なレジストレーションを実現します。