反復的なジオメトリでテクスチャのないオブジェクトをスキャンする
ARTECのお客様は、ギアやタービンのように、反復的なジオメトリを持ち、テクスチャのないパーツをスキャンする機会が多々あります。これらのオブジェクトを簡単にスキャンするための2つのヒントをお教えしましょう。
適したバックグラウンドを使う
印刷されていたり、手描きで何かを書いた大判の紙など、テクスチャデータが豊富なものの上にオブジェクトを置きます。スキャナのビューフィールド内にバックグラウンドを収めている限り、テクスチャトラッキングやグローバルレジストレーションは問題ないでしょう。
バックグラウンドに文字を書くと、スキャン精度がさらに向上します。できるだけ多くのフレームにテキストをキャプチャすることを心がけてください。
また、バックグラウンドが明るすぎてはいけません。テキストがしっかり見えることも大切です。うまくいかない場合は、明るさ調節スライダーを動かして調節します。
テクスチャの追加
オブジェクトが大きすぎてテクスチャデータが豊富なバックグラウンドに収まらない場合は、テクスチャを追加します。スキャナは色を区別し、スキャンするオブジェクトの縁を認識します。
認識を簡単にするため、オブジェクトにいくつかの数や文字、十字などをマークすることをお勧めします。この方法の大きな利点としては、オブジェクトの大きさにかかわらず利用できることです。ですから、数メートル大のオブジェクトでも使えます。大切なことは、各フレームに一意のテクスチャを含めることです。
オブジェクトに何かを書き込むことができない場合は、マスキングテープを活用しましょう。印を付けるのが簡単なうえ、あらゆる表面に貼ることができ、剥がすときには糊の跡が残りません。