エヴァの精度
エヴァの精度
ARTECでは、守れない約束をむやみに言ったりしません。当社の技術仕様は、一回だけ実験に成功したというようなものではありません。これから、全てのARTECエヴァ3Dスキャナは、精度基準としてよく知られているVDI / VDE規格に準拠していることを示す精度証書を同梱します。
商品ご購入時に、本機種が工場出荷時の状態で、VDI / VDE 2634ガイドラインに記載される100ミクロン以上の点制度を達成したことを保証する精度証書をスキャナ本体と一緒にお渡しします。
当社のここまでの軌跡
過去数年に渡り、当社は製品の精度と再現性の向上に取り組んできました。昨年の11月に、当社の温度調整アルゴリズム(詳細は下記参照)についてお伝えしました。スキャンデータがスキャナの内部温度に影響されなくなったため、時間/距離における精度を大幅に改善しました。また、工場出荷時のキャリブレーション手順の改善や、カメラとプロジェクタの相互歪み補正が完璧になるように取り組んできました。
テストおよび証明書
各証明書は、販売されるそれぞれのスキャナのテスト結果を示しています。基準オブジェクト(5つの半球体を持つ平面)がスキャンされ、証書上にスクリーンショットが掲載されます。1フレームにおける誤差が割り当てられた0.1ミリメートル(2シグマ)以内であることを確認することができます。このテストは、オブジェクトから600ミリメートル張られた距離で行われます。
さらに、イメージ濾過アルゴリズムを改善するためにある作業が行われています。つまり、半球体がよりはっきりと認識され、高い精度で表示されます。各証書には、球体とその半径の間の測定値も記載されています。0.16ミリメートル未満の誤差のスキャナだけがQA(3 Sigma)に合格できます。
温度調整(さらにマニアックな情報)と距離対精度に関する質問について
エヴァに温度計が内蔵されているということは、ソフトウェアを通して当社が温度の変動を補正できるということを意味します。市場に出回っている全てのスキャナにあてはまることですが、理論的には、より精度の高い結果を得るには、工場でキャリブレーションを行ったときと全く同じ内部温度でスキャンする必要があります。
キャリブレーション中とスキャン中の内部温度差が5度あるだけで、最大30ミクロンまでカメラがずれる可能性があるのです。これは、各フレームで最大0.3ミリメートルの誤差につながります。つまり、直径1メートルの物体をスキャンする場合、誤差が1.5ミリメートルにもなってしまう可能性があるのです!
当社の目標は、この誤差を解消することでした。当社製品をお使いの皆様にスキャナが温まるまたは冷めるまで待たせるようなことをしたくなかったのです。こんな問題があることすら忘れて欲しかったのです。スキャナ内部の温度なんて、一体誰が把握できるというのでしょうか?
そこで、当社は、先に述べた温度アルゴリズムを開発しました。ソフトウェアは、内部温度を監視し、それに応じてデータを修正するので、誤差を大幅に減少させます。当社は、何台ものスキャナをテストし、1メートルでは、スキャナが蓄積する誤差は最大でも0.3ミリメートル(1シグマ)ということを発見しました。当社がテストに使用した基準オブジェクトは、まず7ミクロンの精度を謳うCMMで測定しました。