アーテックとウェールズの病院
ウェールズにあるモリソン病院のリハビリセンターと顎顔面手術研究所では、2つの全く異なる問題を解決する為に、Artec MHを使用しています。
まず初めに、リハビリセンターが車椅子のクッションをカスタマイズする為にスキャナを購入しました。スキャンによって座布団を患者の体型に一致させ、より快適な車椅子を造ることに成功しています。当初、病院にとってそれが唯一の目的でした。しかし顎顔面手術研究所のコンサルタントであるPeter Evansによって、新たな使用方法の可能性が生まれました。彼は人体矯正分野におけるスキャナの有効性を検討したかったのです。病院は人工器官の提供も行っているので、PeterはまずMHスキャナで人体の一部をスキャンし、患者に合った人口器官を作製するテストを行いました。将来的に研究所は、スキャナを顎顔面手術に利用することを計画しています。
「私はスキャンの結果にとても喜んでいます。スキャナの新たな使用方法を見つけることが出来ました」と、リハビリセンターの臨床科学者Lorna Taskerは言っています。「人口器官やその他の機器作製に関して、我々は顎顔面手術チームをサポートすることが出来ます」
人工器官が必要な人体部位の型をとる為に、以前は石膏模型が使われていました。Evans氏によると、「これは本当に不便でした。乾燥させるのに時間がかかり、患者に不快な思いをさせ、閉所恐怖症を患う患者さえいました」。さらに、正確性にも欠けていました。
左から:Gareth Adkins, Anthony Beddow, Dean Williams, Artec MH scanner, Lorna Tasker, Peter Evans
Artec MHスキャナによって四肢器具の作製は容易になりました。スキャナは手で簡単に持てるので、研究所スタッフは容易に患者をあらゆる角度から撮影することが出来ます。その結果、人口器具の正確性が高まりました。「以前は不可能だった情報を患者から入手できるようになり、正確性が高まると同時に治療時間も短縮することが出来るようになりました」と、Evans氏は言っています。
モリソン病院はイギリスのアーテック正規販売店「Patrick Thorn&Co」にてArtec MHを購入しました。モリソン病院の詳細は、こちらのサイトにてご覧頂けます。http://www.wales.nhs.uk/sitesplus/863/news/20360.