配管システム
この配管の複合システムの3Dモデルをご覧になれば、その原物に対するあまりの忠実性の高さに、はたしてこれが本物の管状オブジェクトなのか、それともそのデジタルツインなのかは、なかなか区別がつかないはずです。長さ約12メートル、幅5メートル、高さ4メートルのこのシステムは、ただ巨大なだけでなく、複雑に交差する多層のコンポーネントを多く搭載しています。最も複雑な継手やバルブ、フランジを備えたこの巨大オブジェクトは、パイプのサイズや複雑性はさまざまですが、 3Dで正確にレンダリングされ、さまざまなパイプの直径や長さ、角度を示し、この配管システム全体を一括して視覚化しています。通常であればスキャンの際に非常に難航する、光沢があって滑らかな表面とシャープなエッジを含むオブジェクトでも、すべて完璧にキャプチャされます。
このようにさまざまなコンポーネントから構成されていて複雑なアセンブリをデジタル化するため、私達はArtec 3Dのとっておきの秘密兵器2台を併用しました。Artec Ray IIは、システム全体をサブミリメートル単位の精度でレンダリングするためのメインスキャナとして使用しました。そしてワイヤレスのArtec Leoは、この上ない詳細レベルとスキャナが届きにくい領域を簡単にスキャンするために使用しました。まず私達のチームは、Ray II を使用してわずか1時間で26箇所の離れた位置からパイプをキャプチャし、それから手の届きにくい箇所にある細かい要素や領域をスキャンしました。狭いスペースでスキャンを行わなければなりませんでしたが、私達のスキャン技術者らはLeoを手にしたままそのオブジェクトの周囲を動き回ることができ、わずか30分で作業を終わらせ、ボルトやガスケット、そして穴すべてをデジタル化することができました。
正確なデータを得た後、私達のチームはさらにそれから3時間かけてArtec StudioでRay IIとLeo両方のデバイスから得たスキャンを結合させ、改良と調整を行ってから最終的なファイルに仕上げました。大きなものから小さなものまで、どのコンポーネントをとっても複数の視点から正確なジオメトリや寸法が表示されますので、是非じっくりとご覧ください。
交差し合うパイプやジョイント、継目(シーム)、そしてバルブのシステム全体が表示されるはずですので、このモデルをズームインしたり、回転させたりしながら、お好きな部分を注意深くご確認いただけます。
この3Dモデルは、製造や配管、HVAC、石油・ガス、そしてプロセスエンジニアリングなどのさまざまな用途や業界において、設計や計画、検査、そしてシミュレーションに即使用することができます。
ライセンス
クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンスの下、アトリビューション(出典がArtec 3Dであることの明記)と弊社のウェブサイトのリンクを表示していただくだけで、この3Dモデルを無料でご利用いただけます。
配管システム 出典 Artec 3D