足跡

犯行現場の捜査員が容疑者の履物のはっきりとした下足痕をどのように採取するのか、不思議にお思いになったことはございませんか？　そうであれば、この3Dモデルこそがその答えとなります。このルクセンブルグ警察の法医学班とのトレーニングセッションにおいてキャプチャされた足跡はArtec Leo及びSpace Spiderの双方でスキャンされており、お分かりのように、その細かさは驚くべきものとなっています。

この事例では靴のブランドから外底までのあらゆる情報が明確に識別可能となっており、裁判での訴追で調査された場合に、この足跡が法科学的物証の貴重な資料となるような詳細情報を提供することが可能となります。

今回は通常の法医学用バイオフォーム素材でプリントされた、型自体のキャプチャは素早く簡単に終了し、その工程も一分以内で完了しました。 Artec Studioでのスキャンデータの処理においては、ソフトウェア付属のデータ品質オーバーレイツール（data quality overlay tool）がデータすべての正確なキャプチャの確認方法として非常に役立ちました。

処理工程が完了した後、残る作業はモデルの反転のみで、このことで3D化された足跡をあらゆる角度に回転して詳細に調査できるようになりました。石膏で鋳造された型と比べ、この型はArtec 3D社のスキャニングへ乗り換えることでより速く、より効率的な作業が可能となることを証明しました。スキャニングは非接触の形でも行われるため、今回の製作過程でも法医学的物証の損傷は生じませんでした。