象の置物
「エリー・ルクセンブルク」と名付けられたこの手描きのイラストが施された象の置物は、2021年にルクセンブルクで開催されたエレファント・パレードを記念したものです。実物大の子象のカラフルな彫刻を展示するこの野外イベントは、アジアゾウが直面している絶滅の危機に対する認識を高め、その保護のための資金を集めるために企画された背景があります。パレードの準備段階では、世界中から集まったアーティストのチームが数百体の白い象の置物を色鮮やかな芸術作品に変身させました。これらはルクセンブルクの土産物店で販売され、収益は慈善団体に寄付されました。
その置物の1体はルクセンブルクにあるArtec 3Dのオフィスに送られ、2024年末にデビューしたArtec Spider IIの3Dスキャナの解像度とカラーキャプチャ機能を紹介する上でもっとも適したサンプルオブジェクトとなりました。
毎秒30フレームという驚異的な速度で、わずか3分の間にスキャンされたエリー・ルクセンブルクのデジタルツインは、この象の外観を細部に至るまで再現しています。目を楽しませてくれる高さ20センチのこの置物には、ルクセンブルクの象徴的な名所やシンボルが遊び心一杯に描かれています。スパークリングワインをカジュアルに楽しむ鶏のカップルや、街の上にそびえ立つゴールデンレディの記念碑をご覧ください。この記念碑は、象の長い鼻で見事にその高さが表現されています。
このモデルを回転させると、象の脚の内側に描かれているものさえも含むデザインすべてが鮮明でシャープに再現されていることがわかります。色も明るく、鮮やかに表現されています。この置物のセラミックの仕上げがスキャンセッション中に多少の光の反射を引き起こしたこともありましたが、Spider IIは表面のすべての部分を簡単に検出しました。その後、スキャンの品質が非常に高かったおかげで、Artec Studioでのデータ処理にはわずか5分しかかかりませんでした。
エリー・ルクセンブルグのような本物そっくりのデジタルツインは、手作業による3Dモデリングやテクスチャリングにかかる時間を節約し、より多くの高品質なアセットの作成を実現します。これは、アートスクールからビデオゲームスタジオまでの幅広い機関で重宝されることでしょう。
ライセンス
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象の置物 出典 Artec 3D